こんにちは、Lilyです。
オランダ移住後、オランダ学校を探した経験や無料の講座に通った経験をまとめました。
これからオランダに移住される方や、オランダ在住でオランダ語を勉強したい方、市民統合化試験(inburgeringsexamen)対策をしたい方の参考になれば嬉しいです。
オランダ移住後にオランダ語を学ぶ理由
私はオランダ国籍の夫に帯同するビザで滞在していたため、3年以内にオランダ語B1レベル(国家試験NT2)に合格する必要がありました。アムステルダムやロッテルダムのような大都市に住んでいれば語学学校の選択肢も多く、直接通学できるスクールも豊富にあります。
しかし、私が住んでいた地域には語学学校がなく、アムステルダムに通うにも距離があったため、オンライン受講を前提に探すことにしました。検索する際に重視したポイントは以下2つ。
Googleレビューの数と評価
レビュー数が十分にあり、評価も★4.7以上の学校を中心に検討しました。アムステルダムを拠点にオンライン授業を提供している学校を15校ほどリストアップし、そこから絞り込みました。
コスパは良いか?
料金が安くても授業時間やレッスン数が少なければ意味がありません。レッスン時間に対する費用対効果を基準に比較しました。そして、最終的に私が選んだのは、アムステルダムにある Taalboost(タールブースト)。
週2日各2時間半のレッスンを提供していて、平日午前・仕事終わりの夕方・土曜日など、幅広い時間帯から選べる柔軟さ、他の学校と比べてコスパの良さが決め手になりました。ちなみに、オンラインレッスンだけでなく、現地での対面授業も提供している学校です。
語学学校を活用するメリットと学習のコツ
使うべき参考書やコツがわかる
オランダ語は英語やフランス語に比べると学習者が少なく、日本で入手できる参考書も限られています。
私も日本から持ってきた参考書を1冊勉強しましたが、A2くらいまでの内容をさらっとカバーしたのみで、なかなかそれ以上深く学ぶ方法(テキスト)がありませんでした。 ですが、学校に通うことでそれぞれのレベルにあったテキストがあり、なおかつすべてオランダ語で書かれているテキスト、市民化試験の傾向などがわかっている先生たちに質問ができるので、自分のレベルも客観視できます。
またTaalboostの場合は、各レッスンで先生が要点をまとめたスライドを用意してくれるので、講座が一通り終わった後でも復習などができて便利でした。
私が使ったテキストはこちらの記事にまとめてます↓↓
強制的に勉強する環境に自分を置ける
正直、自主学習はあまり得意ではない私ですが、週2回のレッスンがあったおかげで学習ペースを保てました。
学ぶ内容が多いので宿題もたくさん出ますが、授業・宿題・予習・復習を繰り返すうちに、自然と勉強する習慣が身につきました。
レベルが上がるにつれてクラスメイトの意識もどんどん高くなり、特にB1クラスでは他国から来たお医者さんたちも本気で勉強していて、その姿に刺激を受けました。「私も頑張らなきゃ」と気が引き締まりました。
最後のレッスンでテストを受けて、実際に学んだことの力試しができる
この学校特有かもしれませんが、全12回コースの最後の授業残り90分はテスト時間になっています。
実際に自分がその期間で学んだことを試せる時間なので、そのテストに向けての勉強というモチベーションにもなります。
市民統合化試験(inburgeringexamen)が必須の場合の注意点
図書館や市役所に行くと、移民向けの無料オランダ語講座案内があります。なので、市民統合化試験必須ではない方はこの無料講座に行ってみるのもありだと思います。
ただし注意が必要なのは、私のようにオランダ国籍のパートナーに帯同するビザで「市民統合化試験」が義務付けられている場合、この無料講座を受講することはできません(2025年時点)。試験にすでに合格している、もしくは、試験は必須ではないけれど「オランダ語を学びたい人向け」の一般的なプログラムになっています。
市民統合化試験必須(inburgeringsplicht)の場合
市民統合化試験必須(inburgeringsplicht)の場合、別途、担当の人から案内があります。
別途詳細はこちらの記事にまとめました↓↓
ボランティアによるオランダ語講座(無料)の活用法
一方で、地域のボランティア団体が独自に開講している無料のオランダ語講座は、私でも参加することができました。
私が住んでいたアメルスフォートには、幸いそうした団体があり、図書館を通じて紹介してもらいました。こちらは市の公式プログラムではなく、有志による取り組みのため、ビザの種類や統合化試験の有無に関係なく参加できます。参加者の多くは難民としてオランダに来た人たちでしたが、私のような移住者も一緒に学べる場になっていました。
授業では「話す」「聞く」スキルを中心に練習し、季節ごとにオランダの文化を学ぶイベントもありました。とてもアットホームで楽しい雰囲気のクラスで、ボランティアの方々のおかげでB1試験に合格できたといっても過言ではありません。中には、試験前に自宅まで来てスピーキング練習を手伝ってくれた方もいて、そのサポートには本当に感謝しています。その方とは今でもつながっていて、本当に良いご縁に恵まれたと思っています。
図書館で相談している中でこの団体を紹介してもらったので、最寄りの市役所や図書館で積極的に情報を集めてみることをおすすめします。
まとめ:自分に合った方法でオランダ語を学ぶ
- 独学が続かない人は、オランダ語学校で学ぶのが安心
- オンラインでも学べるコスパの良い学校は探せば見つかる
- 市が開講している無料講座もあるが、市民統合化試験が必須の人は受けられない点に注意
- 地域によっては、ボランティア団体による無料講座もあり、誰でも参加できることが多い。図書館や市役所で情報を集めるのがおすすめ。
コメントやご質問などありましたら、Instagram(@5ftraveler)までご連絡ください。



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